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平井先生の素描

第4回 平成のはじまり その1

 年号が平成に改まってもバブル景気は続いていたが、今から思えば、はじける寸前だった。株の知識も、土地を買う余裕資金もなかった。銀行からゴルフの会員権を勧められてもゴルフをやる暇もなかった。なにもない事が幸いだった。
 労務管理をしていて、なにか物足りなさを感じ始めていた頃、快適職場という言葉を耳にした。その当時のある町工場が思い浮かぶ。
 工場に近づくと工作機械が金属を削る音がした。足を踏み入れると、機械油のにおいと煙が充満している。乱雑に積み上げられた材料と製品。ところどころに油じみと水たまりがある床。消えかかった通路のライン。むきだしの大型回転機械。作業効率を高めるため安全装置は外されていた。
 町工場も、この頃は好景気の恩恵を受けていた。従業員の顔色は悪いが、経営者の威勢はよい。遅くまで点いている工場の灯が、経営者の自慢でもあった。この工場で何が起きたか予測は易い。顛末は書くまい。
 労働安全コンサルタント試験では、本質安全と快適職場を知ることになる。本質安全の考え方を通して会社や組織、人をみる癖がついた。どんな会社や組織、人も何らかの問題を抱えているが、人や組織を見る時は憶測や予断なく、できる限り透明な心で臨みたい。
 この企業は、本質的に発展する基盤があるか。それは何か。この組織は本質的に健全か。この人は本質的に成長する資質があるか。精神的に健康か。平成2年には、試験に合格した。
 あれから22年。最近は疲れると目もかすむが、せいぜい心の曇りを吹き払う。